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2016.07.09

三本の映画で香山美子さんの魅力を追う!様々な役で魅せる女優魂!・・・『姐御』『人生劇場』『島田洋七の佐賀のがばいばあちゃん』

 今週末に西横浜のシネマノヴェチェントで女優の香山美子さんがゲストで来館されるイベントがあります。その予習として、香山さんが大きい役で出演している三本の映画をDVDで鑑賞しました。

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 一本目は1972年の松竹映画『人生劇場 青春・愛欲・残侠篇』です。

歩き始めた男の道は止めて止まらぬ任侠の道 広い世間でよく会えた四人男の意気地が揃う!(内容紹介より)

 通算14回の映画化を誇る尾崎士郎の原作ですが、この加藤泰監督作品は評価が高い作品です。原作の「青春編」〜「残俠編」を一挙に映画化しているので、ダイジェスト版のようになっていますが、田宮二郎の吉良常、竹脇無我の青成瓢吉、高橋英樹の飛車角の三人のバランスがとても良く出来ています。

 香山さんは青成と恋仲になって捨てられ、身を持ち崩すお袖の役です。女給を経て女郎にまで身をやつしますが足抜けし、映画の最後には旅館の女将の姿で青成と再会して、吉良常を看取ります。

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 二本目は東映映画『姐御』です。バブル絶頂期の1988年作です。

姐御と呼ばれる女──それは極道社会の中でギリギリの悲しみを引き受けた女。女優・黒木瞳が極道の女の生き様を熱演!(内容紹介より)

 松方弘樹演じる若頭の若妻役で黒木瞳が熱演しているのですが、その姉貴分で小料理屋の女将役を香山美子さんが好演しています。タイトルの姐御は元々は香山さん演じる澄江を指しています。

 とにかくあえて抑揚を付けずに、カタルシスを感じさせずに淡々と進む話に驚きました。かと言ってドキュメンタリータッチというわけではありません。極道の世界なんかこんなもの、ということなのでしょうか?松方と黒木が並んで見せる背中の緋鯉真鯉がとても美しく映えます。香山さんは本当にベテランの味を出しています。

 香山さんが熊本弁で黒木に話す「忘れなっせ、時が経てば、いつか、きっと、忘れられんでも、悲しみだけは、遠くへいってくれる」という言葉が沁みます。でも、黒木は執拗に仇を討とうとします。

 黒木瞳、高部知子、白都真理と、出演する主な女優さん達にはヌードシーンや濃厚な濡場が与えられているのですが、香山美子さんにはありませんでした。

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 三本目は『島田洋七の佐賀のがばいばあちゃん』でした。2009年の作品です。

原作者の島田洋七自らの監督で再映画化! 島田紳助やそのまんま東、高島礼子、香山美子らが出演


時は昭和33年。居酒屋で働く母子家庭では世話がしきれず、小学校一年生で超がつく貧乏なばあちゃんの家に預けられてしまった昭広少年。

このばあちゃんが明るく逞しい「がばい=すごい」ばあちゃんだった。
初めは不慣れな田舎暮らしにとまどいながらも、生きる知恵とトンチのきいた明るいばあちゃんに育てられ、すくすくと成長してゆく8年間を描く。(内容紹介より)

 香山美子さんはまたしてもタイトルロール、ばあちゃん役で熱演しています。でも、吉行和子や泉ピン子のばあちゃんらしさには負けています。それだけ香山さんは若々しくて、声のトーンも高く、ルックスも垢抜けすぎて貧乏なばあちゃんらしくないと言うことですね。

 映画はばあちゃんが主役ではなく、ばあちゃんに預けられた昭広(洋七)の成長を追うお話でした。

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