東消八本ハイパー活躍!せず(笑)・・・映画『252 生存者あり』
既に公開直後からネットに溢れるこの映画へのコメントについては何も触れないでおく。それに加えて、ドラマ部分についてもとりあえず何も書かない。リアリティの極端な低さは残念ではあるけれど、過去を背負った兄弟が自らの命をかけて地下と地上に分かれて活躍する姿を描く、少し濃密なデフォルメのきつい舞台劇と思えばよい。リアリズムよりもドラマとしてのカタルシスを追求しているのだろう。お涙頂戴ものとしては、ある程度成功しているのではないだろうか。
本当に残念なのはせっかく東京消防庁の協力なのにハイパーレスキューの活躍の場が少ないことである。主人公が第八方面本部ハイパーレスキュー所属なので立川での訓練風景は出てくるが、救助に向かった新橋では二次災害の危険あり、ということで延々と八本ハイパー隊は待機を余儀なくされている。最後の最後に彼らに救助のチャンスが回ってくるのだが、それもごく限られた時間だけなので、資器材を使う間もなく、いきなり発破&ヘリで懸吊である。
ヘリコプターは東京消防庁の1番機「ちどり」(中型のAS365N2ドーファンⅡ、登録番号はJA119A)が実写で登場する。『日本沈没』では2番機「ひばり」(こちらは大型のシュペルピューマ、JA119B)が登場したので、これで東消の持つ2種類のヘリがスクリーンに登場したことになる。なお、ヘリはハイパーレスキュー隊ではなく航空隊に所属しており、立川広域防災本部(陸自立川駐屯地の飛行場を中心とした一大防災地区、八本ハイパーの本部も所在する)と江東区の東京へリポートに分かれて配備されているが、上記の2機はともに立川の本隊所属である。
ちなみに「252」とは東京消防庁の通話コードの一つで、言ってみれば無線でそのまま表現するのが穏当ではないような状況の場合に使う隠語である。「252」は「逃げ遅れ又は要救助者」のことで生存者のみならず死亡していても使用する。


コメント